本文へスキップ
V.S. Heat Treatment logoV.S.Heat Treatment
規格リファレンス

ASTM B633 — 鉄鋼上の電気亜鉛めっき:SC1–SC4 と各 Type

ASTM B633 の使用条件と厚さ(µm・インチ)、各 Type の意味、塩水噴霧要求が工程管理である理由、そして図面に書くべき事項。

ASTM B633
関連サービス亜鉛めっき Cr3+
めっき・皮膜ASTM B633
別の表記ASTM B633 (current revision), ISO 2081 (ISO counterpart), ASTM B695 (mechanically deposited zinc)
更新

適用範囲 — および対象外の事項

ASTM B633 は鉄鋼部品への電気亜鉛めっきを対象とし、使用条件(SC1 軽度、SC2 中程度、SC3 厳しい、SC4 非常に厳しい=最小厚さ 5 / 8 / 13 / 25 µm)と、亜鉛上の後処理を表す Type(無処理、有色クロメート、無色クロメート、リン酸塩化成、そして後年の版で追加された六価クロムフリーの不動態化)に区分します。ねじ部品固有の要求(ASTM F1941 / F1941M が担当)、機械的めっき(B695)、亜鉛合金、試験槽時間と実使用年数の相関は対象外です。

規格は著作権のある文書です。当社は範囲・意図・実務上の適用を自らの言葉で説明しています。最新版は ISO、ASTM、DIN または各国の規格機関から入手してください。

生産で実際に効いてくる条項

  • 1使用条件は、厳しさのラベルが付いた厚さ要求です。SC3 は有効面で最小 13 µm を意味し、「厳しい使用」という語自体に追加の義務はありません。
  • 2Type と使用条件は独立した決定で、両方の記載が必要です。Type が色・化成処理の化学・白錆挙動を決めるからです。
  • 3クロメート/不動態化 Type に紐づく塩水噴霧要求は、処理直後の化成皮膜に対する確認であり、工程管理であって実使用寿命の予測ではありません。
  • 4硬化した部品にはベーキングが求められ、ISO 4042 と同じ「速やかに」という規律が適用されます。
  • 5B633 は一般部品向けです。部品がねじやナットの場合、SC3 や SC4 が物理的に可能かを決めるのはねじのはめあいです。

参照表

画面が狭い場合は表を横にスクロールしてください。

使用条件 SC1–SC4

使用条件 SC1–SC4
使用条件表記最小厚さ (µm)最小厚さ(インチ)
SC1Fe/Zn 550.0002
SC2Fe/Zn 880.0003
SC3Fe/Zn 13130.0005
SC4Fe/Zn 25250.001

使用条件は厚さのみを規定します。Type(後処理)は別の決定であり、併せて明記が必要です。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面・注文書に書くべきこと

  • Type と使用条件を併記(例:「ASTM B633, Type III, SC3」)し、有効面を指定します。
  • 六価クロムの禁止有無。これで使用できる Type が決まります。
  • ねじ部品ではめっき前のねじ公差クラス、またはめっき後に通り側ゲージが入ることの注記。
  • 硬化部品の水素除去ベーキング要求と記録の保管。
  • 塩水噴霧要求は独立した行として、時間数と判定する腐食の種類を明記します。

引用が曖昧なときに起きること

  • M5 のねじに「B633 SC4」と書く。25 µm は標準のねじ余裕に収まらず、ねじ公差・厚さ・図面のいずれかを変えるしかありません。
  • Type を書かずに使用条件だけを書く。検査員が最初に見るのは化成処理です。
  • 規格の塩水噴霧時間を屋外寿命の保証のように引用する。
  • 一つの指示に ISO と ASTM の表記を混在させ、どの厚さ表が優先かを誰も言えなくする。

よくあるご質問

SC3 と SC4 の違いは何ですか。+

有効面での最小厚さ、13 µm と 25 µm の違いです。原理的には小物のバレルめっきでも可能ですが、ねじではめっき前にねじを小さく作らない限り余裕が SC4 を排除するのが通常です。

B633 のどの Type が三価(Cr3+)ですか。+

後年の版で追加された六価クロムフリーの不動態化 Type です。番号が版ごとに増えているため、「三価、六価クロムフリー、光沢/青」のように文章でも要求を書き、参照する版を明記してください。

B633 は締結部品に適用できますか。+

引用されることは多いですが、締結部品固有の文書は ASTM F1941 / F1941M で、B633 にはないねじのはめあいと水素脆性の条項を追加しています。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面をお送りください。本規格と突き合わせて確認します

現状の図面または仕様の記載、強度区分やめっき要求、ねじ寸法と公差域、可能であれば実物をお送りください。記載どおりに加工できる項目、そのねじでは計算上成立しない項目、そして要求が見積・検査・説明可能になるために追記が必要な項目をお伝えします。

図面を送って確認を依頼する

お見積り依頼には 24 時間以内に返信します。

金属めっきの専門家をお探しですか?

エンジニアが24時間以内に最適なお見積もりをご返信します。