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規格リファレンス

MIL-DTL-16232 — 防錆油を伴う厚膜リン酸塩皮膜

米国防省の厚膜リン酸塩皮膜規格:Type と Class の意味、代表的な最小皮膜量、ねじへの影響、そして「Type M」だけでは仕様にならない理由。

MIL-DTL-16232
関連サービスリン酸塩皮膜処理
リン酸塩化成皮膜MIL-DTL-16232
別の表記MIL-DTL-16232G, MIL-P-16232 (superseded), TT-C-490 (related pretreatment)
更新

適用範囲 — および対象外の事項

MIL-DTL-16232 は、鉄鋼部品の厚膜リン酸塩皮膜に関する米国防省の詳細規格です。Type(皮膜の化学:マンガン系か亜鉛系か)と Class(その後に施す後処理 — 通常は防錆油 — の有無と種類)を分けて規定し、MIL-P-16232 を置き換えました。皮膜規格であり、機械的性質は規定せず、電気亜鉛めっきも対象外です。どのリン酸塩文書とも同様に、耐食性能は皮膜+後処理油に属するものであって、結晶層単独のものではありません。

規格は著作権のある文書です。当社は範囲・意図・実務上の適用を自らの言葉で説明しています。最新版は ISO、ASTM、DIN または各国の規格機関から入手してください。

生産で実際に効いてくる条項

  • 1Type と Class は二つの決定であり、両方を引用します。Class のない Type では、最も重要な変数 — 部品に油があるかどうか — が未定義のままです。
  • 2マンガン系は厚く暗色で耐摩耗志向の系統、亜鉛系は結晶が軽く塗装や油との相性が求められる場合に使われます。
  • 3皮膜量が合否の測定値で、版によって g/m² または g/ft² で示されます。図面がどちらの単位かを確認してください。
  • 4厚膜であるため、ねじ寸法への影響は実在します。ねじ公差と皮膜後のゲージ確認は生産前に取り決めます。
  • 5この系統の文書は改訂され、置換や廃止もあります。改訂記号を注文書に記載し、現行かどうか確認してください。

参照表

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Type と代表的な最小皮膜量

Type と代表的な最小皮膜量
基本化学Type代表的な最小皮膜量 (g/m²)(g/ft²)
マンガン系Type M16.11.5
亜鉛系Type Z10.81.0

この系統でよく引用される値です。合否判定値は有効版で確認してください。Type は必ず Class(後処理)と対で明記します。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面・注文書に書くべきこと

  • Type(マンガン系か亜鉛系か)と Class(後処理)、および改訂記号。
  • 皮膜量の要求と、その単位。
  • 防錆油や防錆剤を仕様で指定し、皮膜業者が施すのか後工程が施すのか。
  • ねじ公差クラスと、皮膜後のゲージ確認の要否。
  • 有効面と、マスキングする部位。

引用が曖昧なときに起きること

  • 「MIL-16232 Type M」だけを書く。Class がなければ油の要求もなく、再現できる耐食結果も得られません。
  • 古い図面の廃止済み MIL-P- 番号を引用し、現行文書も同じ内容だと思い込む。
  • 細目ねじに厚いマンガン系皮膜を指定し、ゲージが通らなくなる。
  • 油ありロットと油なしロットの塩水噴霧時間を比較する。

よくあるご質問

MIL-DTL-16232 と MIL-P-16232 は同じですか。+

MIL-DTL-16232 が現行の呼称で、MIL-P-16232 を置き換えています。古い図面には今も P 番号が残っています。現行文書への手掛かりとして扱い、改訂を確認してください。

この規格で対応できますか。+

当社は小物部品のマンガン系・亜鉛系リン酸塩処理を量産ロットで行い、お客様の図面に記載された要求に従って作業します。防衛プログラムの認定や有資格供給者リストへの登録は保有していません。ご注文にそれが必要な場合は別途手配が必要です。

「厚膜」リン酸塩皮膜はどれくらいの量ですか。+

この系統でよく引用される最小値は、マンガン系でおよそ 16 g/m²(1.5 g/ft²)、亜鉛系でおよそ 11 g/m²(1.0 g/ft²)です。合否値は有効版で確認してください。測定は皮膜を剥離して秤量します。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面をお送りください。本規格と突き合わせて確認します

現状の図面または仕様の記載、強度区分やめっき要求、ねじ寸法と公差域、可能であれば実物をお送りください。記載どおりに加工できる項目、そのねじでは計算上成立しない項目、そして要求が見積・検査・説明可能になるために追記が必要な項目をお伝えします。

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