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規格リファレンス

ISO 3497 — 蛍光 X 線法による皮膜厚さの測定

XRF 膜厚測定の指定方法と、つまずきやすい点:曲面・ねじ面でのスポット、校正標準、計数時間、争点となった場合の判定方法。

ISO 3497
関連サービス試験ラボ
試験・測定ISO 3497
別の表記ISO 3497, ASTM B568 (XRF), ISO 1463 (microsection), ISO 2177 (coulometric)
更新

適用範囲 — および対象外の事項

ISO 3497 は、蛍光 X 線(XRF)による金属皮膜厚さの測定方法を規定します。校正、標準試料、スポット径、計数時間、誤差要因です。小物めっき部品の亜鉛厚さを非破壊で確認する実務的な方法です。皮膜がどれだけ厚くあるべきかは規定せず(それは ISO 2081、ISO 4042、ASTM B633、F1941)、断面法(ISO 1463)や電量法(ISO 2177)を全面的に置き換えるものでもありません。形状が難しい場合や結果が争われる場合は、それらが判定方法として残ります。

規格は著作権のある文書です。当社は範囲・意図・実務上の適用を自らの言葉で説明しています。最新版は ISO、ASTM、DIN または各国の規格機関から入手してください。

生産で実際に効いてくる条項

  • 1XRF はスポット内の平均値を返します。曲面やねじ面では 1 つのスポットが複数の形状を同時に見るため、値がぶれます。
  • 2校正標準は素地・皮膜、そして可能な限り形状も一致させる必要があります。平面標準で校正した値をねじ山頂で読むのは有効な測定ではありません。
  • 3小物では日常測定用に平坦な有効面を決めます。頭部座面、軸部、ワッシャー面などです。ねじ上の厚さがどうしても必要なら、それは断面法の話です。
  • 4計数時間は不確かさとのトレードオフです。薄い皮膜の短時間測定は、表示から受ける印象より大きなばらつきを含みます。
  • 5化成皮膜やシーラーは亜鉛の上にあり、この測定にはほぼ見えません。読み値は金属であって、システム全体ではありません。
  • 6結果は方法とともに報告します。方法、スポット位置、校正がなければ「8.4 µm」に意味はありません。

参照表

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XRF 膜厚測定 — 実務上の限界

XRF 膜厚測定 — 実務上の限界
項目参照値
鋼上亜鉛の代表的な測定範囲≈ 0.1–25 µm
代表的なスポット / コリメータ径0.1–3 mm
代表的な計数時間10–60 s
争点となった場合の判定方法ISO 1463 / ISO 2177

目安の値です。実際に何ができるかは装置・校正・部品形状で決まります。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面・注文書に書くべきこと

  • 局部最小値としての厚さ要求と、どの面が有効面か。
  • 測定方法 — ISO 3497 の XRF、ISO 1463 の断面法、ISO 2177 の電量法 — と、争点となった場合にどれが優先するか。
  • 部品あたりの測定点数と、ロットあたりの部品数。
  • 膜厚報告書を納入時に添付するか。

引用が曖昧なときに起きること

  • ある試験機関の XRF 値と別の機関の断面値を比較し、その差を不良と呼ぶ。
  • ねじ上で測定し、平坦な有効面向けに書かれた要求でロットを不合格にする。
  • 読み値に化成皮膜やシーラーが含まれていると考える。
  • 引用した規格が局部最小値を要求しているのに平均厚さを指定する。

よくあるご質問

亜鉛に対する XRF の精度はどの程度ですか。+

正しく校正されていれば、小物の平坦な有効面での日常管理には十分です。皮膜が薄いほど、面が曲がるほど、計数時間が短いほど不確かさは大きくなります。数値が争われる場合は断面法が決着をつけます。

ねじの内側の厚さは測れますか。+

XRF では確実には測れません。ねじ部の厚さが要求であれば、犠牲部品での断面測定を計画し、その旨を仕様に書いてください。

図面にはどの方法を指定すべきですか。+

優先する方法を指定してください。何も指定しないことが、1 µm の差を商談上の争いに変える原因です。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面をお送りください。本規格と突き合わせて確認します

現状の図面または仕様の記載、強度区分やめっき要求、ねじ寸法と公差域、可能であれば実物をお送りください。記載どおりに加工できる項目、そのねじでは計算上成立しない項目、そして要求が見積・検査・説明可能になるために追記が必要な項目をお伝えします。

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