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部品タイプ別

アンカーボルト — 長尺、ラック専用、そして溶融亜鉛めっきという問い

アンカーボルトは長すぎてバレルに入らず、コンクリートと大気の境界で腐食し、多くは溶融亜鉛めっきで指定されます。それは電気めっきとは別の工程です。ASTM F1554 の等級、オーバータップナット、曲げ半径のリスク。

主要仕様の一覧

アンカーボルト — 長尺、ラック専用、そして溶融亜鉛めっきという問い
ねじ・寸法規格ISO 965-1 · 6g · ASTM F1554
公差域クラス6g
バレル可能範囲not available above ≈ 150 mm total length
ラック / バスケットM12 – M36, 200 – 1 000 mm
強度の規定ISO 898-1 4.6 – 8.8 · ASTM F1554 Gr 36/55/105
ISO 4042 ベーキング区分で決まる — 10.9 以上
確認日2026-08-04

アンカーボルトは、半分をコンクリートの中、半分を大気中で過ごす構造部品です。その長さがバレルを排除し、耐食寿命はこの二つの境界で決まり、そして図面に最も多く書かれる表面処理である溶融亜鉛めっきは、ここで説明している電気めっきとは別の工程です。

この形状がこの工程になる理由

L 形、J 形、そしてプレートとナットを組んだ直棒は長さ 200〜1 000 mm で、ねじは片端だけです。この形状で転がるものはありません。ねじ端でラックに吊るされ、長い棒に沿った電流分布がめっきの全問題になります。皮膜厚さは接点からの距離とともに落ちるため、フックから最も遠い端こそが検査で見るべき端です。

この形状で扱う鋼種

主な用途分野

建材・セメント鉄鋼・金属加工

ねじ・公差・寸法規格

メートル棒のねじは ISO 261 の並目を ISO 965-1 の 6g で、図面が米国式なら UNC 系列です。ASTM F1554 がアンカーボルトそのものの規格で、グレード 36、55、105 があります。ASTM A307 は強度の低い炭素鋼ボルト、ASTM A563 は相手ナット、DIN 529 は組積造・基礎ボルト形状を扱います。アンカー自体の設計、すなわち縁距離、埋込み深さ、コーン状破壊は EN 1992-4 や ACI 318 第17章の領域で、皮膜とは無関係です。皮膜仕様で浅すぎる定着を救うことはできません。

ISO 261ISO 965-1ASTM F1554ASTM A307ASTM A563DIN 529ISO 1461ASTM F2329EN 1992-4ACI 318 Ch. 17

サイズ範囲と治具のかけ方

M12〜M36、長さ 200〜1 000 mm、ラック専用です。バレル処理は全長およそ 150 mm で終わり、実際のアンカーボルトには遠く及びません。したがってコストモデルはkg当たりではなく本当たりで、価格を左右するのは質量よりラック密度です。曲げ品は同じ重量の直棒よりラック面積を取るため、質量が同じ L 形ボルトとスタッドの見積りは一致しません。

バレル可能範囲
not available above ≈ 150 mm total length
ラック / バスケット
M12 – M36, 200 – 1 000 mm
ラック
M12 – M36, 200 – 1 000 mm

強度の規定

メートルのアンカー棒は通常 ISO 898-1 の 4.6、5.6、8.8 です。インチのアンカーボルトは ASTM F1554 で格付けされ、グレード 36、55、105 は引張と降伏の比ではなく規定降伏強さを ksi で示すため、番号の考え方が ISO とまったく違います。工程を変えるのはグレード 105 です。焼入れ焼戻しされ、脆化のしきい値を超え、熱処理後に冷間曲げしてはなりません。グレード 36 と 55 は曲げに耐えますが、105 は耐えません。105 の棒材を硬化後に曲げた J 形ボルトは、荷重を待っている割れです。

強度区分
4.65.68.8F1554 Gr 36F1554 Gr 55F1554 Gr 105

硬さ: class 8.8: 250–320 HV; ASTM F1554 grade 105 is quenched and tempered and must not be cold bent after heat treatment

ISO 898-1ASTM F1554ASTM A307

皮膜厚さとその制約

この部品では二つの皮膜の世界が交わり、両者の混同がこのページで最も高くつく誤りです。ISO 1461 や ASTM F2329 の溶融亜鉛めっきは電気めっきより一桁厚い皮膜をアンカーボルトに付けます。多くの構造仕様が前提としているのはこちらです。その厚さは 6g/6H のねじ対には収まらないため、相手ナットはめっき後にオーバータップされます。溶融亜鉛めっきのナットが緩く感じられ、しかもそれが正しい理由がこれです。電気亜鉛めっきは比べればごく薄い皮膜で、M20 でも通常の 6g のはめあいを保ち、その余裕は小さなボルトより一段厚い等級を許容します。溶融亜鉛めっきは別工程であり、このページの説明対象ではありません。

皮膜が収まるべき余裕
対象部位M20 × 2.5 external thread, 6g
利用できる余裕|es| = 42 µm
皮膜厚さの上限≈ 10 µm electroplated — hot-dip is 45–85 µm and needs an oversize nut
一般的な皮膜指定
  • ASTM B633 SC 3 — Fe/Zn 13
  • SC 4 — Fe/Zn 25
  • ISO 1461 / ASTM F2329 hot dip 45–85 µm (a different process)
関連する計算ツール: 塩水噴霧試験の計画作成

水素脆性除去処理

区分で決まる — 10.9 以上

区分 8.8 の棒材は ISO 4042 のしきい値の下側です。ASTM F1554 のグレード 105、および区分 10.9 以上の焼入れ焼戻しアンカーは上側で、めっき後できるだけ速やかに、通常は4時間以内に 190〜230 °C で除去処理を開始する必要があります。形状がリスクを区分の数字以上に高めます。J 形ボルトの冷間曲げは閉じ込められた応力集中で、水素は引張残留応力が最も高い場所に集まるからです。曲げた高強度アンカーでは、水素を持ち込まない皮膜ルートの方が安全な仕様であることが多いのです。

ベーキング要否の判定

この部品の壊れ方

  • 曲げ半径部の割れ

    J 形や L 形のボルトが曲げ内側で割れます。硬化後の曲げ加工中に起きることも、後日荷重を受けて起きることもあります。焼入れ焼戻し済みのアンカーを冷間曲げすると、断面が最も加工を受けた位置に引張残留応力を残します。

  • 棒の長手方向で厚さが落ちる

    長いラック品では皮膜は接点付近が最も厚く、遠端が最も薄くなります。ねじ端だけで厚さを測っていると、埋め込まれる端が仕様を大きく下回っていても、構造が何年も使われるまで誰も気づきません。

  • コンクリートと大気の境界での腐食

    アンカーの古典的な破壊です。鋼はコンクリート内で不動態化し、その上では大気にさらされ、両者の境界で水分と酸素と塩化物が出会います。この帯での皮膜の損失がアンカー全体の寿命を決めます。

  • ナットが届く前にねじが傷む

    アンカーボルトは打ち込まれ、踏まれ、コンクリートを浴び、何週間も屋外に置かれます。ねじの損傷や付着は建方の段階で見つかり、そのときには皮膜はとうに合格しています。皮膜のあるねじにダイスを通せば、コンクリートと一緒に皮膜も削り取ります。

ロットで確認すべき項目

  1. 1棒の両端で厚さを測るISO 3497 に基づき接点側の端と遠端で別々に読み、平均を取りません。長いラック品では両者は実際に異なる数字であり、仕様は両方の位置を明記すべきです。
  2. 2ねじ全長にわたるゲージ通しISO 1502 のリングゲージをねじの全長にわたって回します。掛け始めだけではありません。長いねじでは、搬送による局所的な盛り上がりやフック近傍の厚い皮膜が途中でゲージを止めます。
  3. 3真直度、突出し長さ、曲げ寸法L 形・J 形ボルトでは脚長とコンクリート上の突出し長さが施工側にとって必要な情報です。どちらも寸法の受入特性ですが、出荷前に確認されることが少なすぎます。
  4. 4硬さ、そして高グレードではベーキング記録ISO 6508-1 で硬さを確認して納入状態を裏づけ、しきい値を超えるグレードではめっき完了時刻と炉入れ時刻をロット記録に残します。管理しているのは時計です。

試験方法

ISO 3497ISO 1502ISO 6508-1ISO 9227ISO 4759-1

このページで引用した規格

技術者からよくある質問

アンカーボルトの溶融亜鉛めっきは対応していますか+

対応していません。ISO 1461 や ASTM F2329 の溶融亜鉛めっきは別工程で、当社の業務ではありません。当社が行うのは3価クロメート仕上げの電気亜鉛めっき、リン酸塩皮膜、熱処理、試験です。仕様が溶融を要求しているなら別の供給者になりますし、規定厚さの電気亜鉛めっきを許容しているなら見積り可能です。この二つはしばしば同じ意味で書かれますが別物なので、図面がどちらを求めているかの確認をおすすめします。

溶融亜鉛めっきのアンカーボルトでナットが緩いのはなぜですか+

意図的にオーバータップされているからです。溶融の皮膜は標準の 6g/6H のねじ対には厚すぎるため、ナットはめっき後に大きめにタップして皮膜の逃げを作ります。緩く感じるのは仕様が正しく機能している証拠で、不具合ではありません。ただしそのナットとボルトは組み合わせ品であり、電気めっき品と混ぜて使うべきではありません。

J 形ボルトは硬化後に曲げてもよいですか+

高強度グレードでは不可です。ASTM F1554 のグレード 105 や焼入れ焼戻しアンカーは、熱処理の後ではなく前に曲げるべきです。硬化した棒を冷間曲げすると曲げ部に引張残留応力が残り、その後に電気めっきすれば、まさにそこへ水素が集まります。グレード 36 と 55 はそのリスクなく曲げられる延性があります。グレードを図面と一緒にお送りいただければ、その工程順で問題ないかをお答えします。

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公開規格と一般的な締結部品の金属学に基づく解説です。数値はいずれも部品・材料・適用仕様によって変わる代表的な範囲であり、お客様の図面と適用規格が常に優先します。皮膜の指定表記は図面で要求できる内容を示すものであり、試験なしにお客様の部品で保証される結果ではありません。

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