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規格リファレンス

ISO 15330 — 水素脆性を検出するための予荷重試験

ISO 15330 の平行座面予荷重試験の手順、合格が意味すること、ASTM F1940 の工程評価との違い、そして指定方法。

ISO 15330
関連サービス亜鉛めっき Cr3+
試験・測定ISO 15330
別の表記ISO 15330:1999, ASTM F606 / F606M (test methods), ASTM F1940 (process qualification)
更新

適用範囲 — および対象外の事項

ISO 15330 は、皮膜まで完了した締結部品の内部水素脆性を検出する予荷重試験を規定します。平行でくさび角のない座面をもつ治具で規定の引張荷重をかけ、規定時間保持し、その間に遅れ破壊が生じた場合を不合格の兆候とします。ロット単位の検出試験です。めっき工程の評価(それは ASTM F1940)ではなく、使用中に生じる環境脆化も扱わず、そして合格は出荷品を保証しません。試験した部品は試験で失われているからです。

規格は著作権のある文書です。当社は範囲・意図・実務上の適用を自らの言葉で説明しています。最新版は ISO、ASTM、DIN または各国の規格機関から入手してください。

生産で実際に効いてくる条項

  • 1座面は設計上必ず平行です。くさび角があると曲げが加わり、この試験が見ようとしている遅れ破壊の挙動を隠したり誇張したりします。
  • 2荷重は最小引張荷重に対する百分率で与えます(75 % が一般的で、客先仕様ではさらに高い場合もあります)。保持時間は 48 時間以上が一般的です。
  • 3タイミングが重要です。皮膜処理とベーキングの後、規定の待機時間を置いてから開始します。水素の再分布は時間の関数だからです。
  • 4抜取数は統計の問題であって冶金の問題ではありません。50 万個のロットから数個では、著しい脆化しか検出できません。
  • 5第一の防御は工程管理です(酸洗時間と薬液、電流密度、時間・温度を記録した迅速なベーキング)。試験は確認であって、保護ではありません。

図面・注文書に書くべきこと

  • 試験の要否、対象ロット、実施者(客先、皮膜業者、第三者試験機関)。
  • 最小引張荷重に対する荷重の百分率、保持時間、判定規則。
  • 皮膜処理・ベーキングから試験開始までの待機時間。
  • ロットあたりの抜取数と、1 個でも破断した場合の処置(ロット不合格、100 % 再ベーキング、再試験)。

引用が曖昧なときに起きること

  • くさび荷重の治具を使って ISO 15330 と称する。
  • めっき直後、ベーキング前・待機時間前に試験する。その結果はほとんど意味を持ちません。
  • 合格を出荷全体の合格証と読む。
  • 試験を指定しながら荷重の百分率や保持時間を指定せず、二つの試験機関が別の答えを出す。

よくあるご質問

V.S. Heat Treatment は ISO 15330 の試験を行いますか。+

当社の社内試験室は硬さ、硬化層深さ、皮膜厚さ、塩水噴霧に対応しています。ISO 15330 の予荷重試験は通常、完成締結部品の仕様を保有する側が、対応設備のある試験機関へ手配します。ご注文で必要な場合はお知らせください。工程ルートとベーキング記録がそれを支えられるように準備します。

ベーキングが適切なら試験は不要ですか。+

両方を要求する仕様は多く、理由も明快です。ベーキングは工程、試験は証拠だからです。客先要求であれば最初から注文書に入れてください。ロットサイズと日程に影響します。

30 時間で遅れ破壊が起きたら何が分かりますか。+

そのロットに、定格荷重未満で破断するほど脆化した部品が含まれていると分かります。次に確認すべきは酸洗い、電流密度、そして部品がどれだけ早く炉に入ったかです。

本ページの数値は、部品・皮膜システム・適用仕様に依存する代表的な業界値であり、保証値ではありません。必ず有効版と客先図面で確認してください。本ページはそのいずれにも代わりません。

図面をお送りください。本規格と突き合わせて確認します

現状の図面または仕様の記載、強度区分やめっき要求、ねじ寸法と公差域、可能であれば実物をお送りください。記載どおりに加工できる項目、そのねじでは計算上成立しない項目、そして要求が見積・検査・説明可能になるために追記が必要な項目をお伝えします。

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