1異種金属継手でのガルバニック腐食
鋼製ファスナーがアルミ外装、ステンレス金物、溶融亜鉛めっき母屋を貫通して締結されると異種金属の電池が構成され、卑な金属から腐食します。面積の小さいファスナー側が最も速く腐食します。電気亜鉛めっきは犠牲防食として下地鋼を守りますが、亜鉛を使い切れば継手に余力は残りません。絶縁座金、厚い皮膜、材質を合わせるといった対策は設計側の答えであり、表面処理側は図面の指定どおりに供給するだけです。
屋外使用に耐える高耐食処理を施したアンカー・構造用ボルト・金物。
建築用ファスナーは現場で最も強い部品であることはまれですが、最も過酷にさらされる部品です。アンカーボルト、構造用ボルト、ナット、座金は、タイの雨季を通して屋外に置かれ、亜鉛めっき母屋、アルミ外装、乾き切らないコンクリートと接することも多くあります。この分野の仕様は硬さよりも、防食とめっき後の寸法はめあいで決まります。そして皮膜の選定は購買ではなく設計上の判断です。
| 強度区分 | 4.6 / 4.8 / 8.8 |
|---|---|
| 硬さ | 22–32 HRC (class 8.8, ISO 898-1) |
| 材料 | SS400 · S45C · SCM435 · SWCH10B21 |
| 皮膜システム | Zn + Cr3+ with sealer / top-coat |
| 皮膜厚さ | 8–25 µm Zn (ASTM B633 SC2–SC4) |
| 塩水噴霧 (NSS) | 96–480 h NSS |
| 水素脆性除去ベーキング | only at ≥ 320 HV or class ≥ 10.9 |
| 検査方法 | ISO 3497 · ISO 9227 · ISO 1502 thread gauge |
屋根のある倉庫と沿岸構造物では建築仕様は大きく異なります。ここに示すのは一般的な記載であり、実際に部品を守る皮膜は設計者が想定した暴露環境から決まります。
鋼製ファスナーがアルミ外装、ステンレス金物、溶融亜鉛めっき母屋を貫通して締結されると異種金属の電池が構成され、卑な金属から腐食します。面積の小さいファスナー側が最も速く腐食します。電気亜鉛めっきは犠牲防食として下地鋼を守りますが、亜鉛を使い切れば継手に余力は残りません。絶縁座金、厚い皮膜、材質を合わせるといった対策は設計側の答えであり、表面処理側は図面の指定どおりに供給するだけです。
亜鉛は鋼より先に腐食し、白い粉状の酸化亜鉛・炭酸亜鉛になります。白錆自体は外観の問題ですが、皮膜が消費されている合図です。赤錆が出た時点で下地鋼が露出しています。濡れたままのめっき品を密封袋に詰める、湿ったまま積み重ねる—これが現場に届く前に白錆が出る典型的な原因です。
亜鉛はねじの全フランクに析出するため、有効径は局部膜厚の約4倍だけ増加します。取り代を織り込んでいなければ、素材でゲージを通ったナットも厚いめっき後には入りません。ISO 4042 がこの取り代を扱っており、通常の解はボルトをめっきし、ナットをオーバータップすることです。ゲージ不合格の後ではなく、めっき前に決める必要があります。
打込み・後施工いずれのアンカーもコンクリートへ引張を伝えます。コンクリートと大気の境界には水分と塩化物が集中し、引張応力が最も高いまさにその断面が腐食します。アンカーの設計耐力は構造設計者の領分であり、皮膜仕様の役割は、その耐力が意味をもつだけの期間、断面を健全に保つことです。
お見積依頼には24時間以内に返信します。
できません。当社の亜鉛工程は三価クロメート(Cr3+)を伴う電気めっきです。溶融亜鉛めっきは皮膜がはるかに厚く、ねじの取り代も異なる別工程です。プロジェクト仕様の記載内容をそのままお知らせいただければ、当社工程に適合するか、溶融亜鉛めっきとして手配すべきかを率直にお伝えします。
塩水噴霧時間は比較用の品質管理結果であり、屋外年数への換算はできません。時間が伸びるのは通常、亜鉛膜厚の増加とシーラー・上塗りの併用によります。5〜12 µm の三価クロメート(光沢/青白)では初期白錆が約72時間、赤錆が約120時間、8〜12 µm のシーラー付きシステムでは約240時間・480時間が目安です。数値は試験槽ではなく貴社仕様が決めるべきものです。
めっき取り代を設計に織り込んでいれば通ります。亜鉛は有効径を局部膜厚の約4倍増加させ、これはねじ公差のかなりの割合を占めます。ISO 4042 が取り代を扱っており、通常はナットのオーバータップ、またはめっき前に公差を狭めたねじで対応します。ねじ精度等級と必要膜厚をお送りいただければ、ロット投入前にはめあいを確認します。
本ページの数値は業界で一般的なレンジであり、個別部品に対する保証ではありません。顧客図面・適用仕様・規格が常に優先し、すべての値は生産前に実部品で確認します。V.S. Heat Treatment は ISO 9001:2015 のもとで運営しており、それ以外の認証や業界固有の承認は主張していません。