
仕組み
コイルが高周波の電磁場を発生させ、鋼表面に渦電流を誘導して、そのゾーンだけを数秒で加熱します。
その後すぐに焼入れ(多くは水スプレー)するため、表皮は硬いマルテンサイトになり、加熱されなかった芯は靭性を保ちます。
周波数が高いほど硬化層は浅くなるため、作業に合わせて調整できます。
適した用途
- 耐摩耗性の表皮と耐衝撃性の芯が必要なシャフト・ピン・ダウェル。
- ねじ先端・ねじ点・接触面などの局所ゾーン。
- 速く安定して繰り返せる(自動化された)サイクルが必要な作業。
表面を硬化させるのに十分な炭素を持つ中炭素鋼 — 例:S45C、SCM440 — に最適です。
全体焼入れとの違い
全体焼入れは部品全体を硬化します — 部品全体が硬くなければならないときに良いですが、変形しやすく、よりもろくなります。
高周波は選んだ表面だけを硬化するため、全体の変形が減り、靭性のある芯を保てます。
選択は、硬さが*どこに*必要か、部品がどう荷重を受けるかによります。
よくある質問
高周波と浸炭の違いは?+
別物です。高周波はすでに炭素を持つ中炭素鋼を加熱しますが、浸炭は低炭素鋼の表面にまず炭素を加えてから硬化します。
硬化層深さは制御できますか?+
はい — 周波数・出力・時間を調整し、断面の硬さ分布で硬化層深さを検証します。
ごく小さな部品もできますか?+
形状と硬化させるゾーンによります。図面をお送りいただければ適否を評価します。



