
技術事例記録
仕様・工程管理・測定成果
検証可能な事例では、受入要求、工程管理、ロット合否の証拠を分けて示します。
- 部品 / 生産範囲
- 欧州輸出向け建設アンカーボルト
- 受入要求
- 欧州へ輸出するボルトメーカーが、塩水噴霧240時間評価の RoHS 適合亜鉛めっきを必要としていた。
- 工程管理
- 工程を Cr3+ 黒色クロメートへ移行し、全バッチで蛍光X線による膜厚検証を実施。
- 検証証拠
- 全バッチ蛍光X線膜厚確認と合意した塩水噴霧試験
- 測定成果
- 塩水噴霧280時間試験に合格(240時間目標を上回る)し、ロットごとに安定した膜厚を実現。お客様は現在、返品ゼロで欧州へ継続輸出し、再検査コストも目に見えて低下。
- 開示範囲
- 顧客名・図面番号非公開
証拠の範囲
機密保持のため顧客名と図面詳細は非公開です。数値は当該案件の要約で、異なる材質・形状・皮膜・試験計画で同じ結果を保証しません。
この案件の中身
何を測ったか
全バッチの皮膜厚さを ISO 3497 の蛍光X線で測定し、ASTM B117 / ISO 9227 の中性塩水噴霧で赤錆までの時間を 240 時間の要求と照合します。
何を変えたか
化成処理を三価クロム(Cr3+)黒色系に切り替えました。六価クロムを基準値以下と宣言するのではなく、部品から無くす方式です。RoHS と REACH が問うのはこの形です。
効いていた制約
輸出部品では耐食時間とめっきの化学は取引できず、厚さは両側から挟まれます。塩水噴霧の等級に届く厚さは必要で、ねじのはめあいを損なうほど厚くはできません(ASTM F1941)。