公開日 2026年1月12日 • 読了 3 分
塩水噴霧試験:5分で結果を読み解く
塩水噴霧試験(ASTM B117)の報告書の読み方 — 白錆・赤錆までの時間、その数値が本当に意味すること、そして実環境の防錆性能との関係を解説します。

塩水噴霧試験は、皮膜の耐食性を比較する標準的な方法です。ASTM B117 では、温度を制御した密閉チャンバー内で部品を細かな塩水の霧にさらし、腐食が現れるまでの時間を記録します。
二つの節目が重要です。白錆は、亜鉛層そのものが腐食し始めた最初の兆候です。赤錆は深刻で、腐食が下地の鋼まで達したことを意味します。報告書では通常その両方、すなわち白錆までの時間と赤錆までの時間が示されます。
亜鉛めっきの代表的な数値:Cr3+ 青クロメートは白錆まで約72–96時間に達することが多く、黄・黒系はそれより優れ、オリーブや封孔処理系では240時間以上に届くこともあります。亜鉛を厚くすること、トップコート封孔剤の両方が時間を延ばします。
最も重要な理解:塩水噴霧の時間は実験室での比較であり、実使用での年数ではありません。96時間と評価された部品が、屋外で必ず96時間もつわけではありません。試験は皮膜を公平に比較するために腐食を加速させるものであり、ロット間の品質と安定性を判断するのに最適です。
活用方法:用途に必要な塩水噴霧の評価値を決め、最初に指定し、注文時に試験報告書を求めましょう。めっき業者はその目標を満たすよう亜鉛厚・クロメート色・封孔剤を選定し、証明します。
V.S. Heat Treatment は ASTM B117 の塩水噴霧試験を自社で行い、ロットごとに報告書を発行できます。自動車・輸出向けに特定の評価値が必要な場合は、089-391-9662 へお電話ください。それを満たすよう工程を設定します。


